2024-11-10

AIの普及で広がるAIエンジニアの活躍の場

AI(人工知能)は研究や産業分野で活用されるだけでなく、私達が日常使う物にも搭載され、生活を便利にする身近な存在になりました。この間までロボットの頭脳やコンピュータプログラムとしてSFの世界だけの話だと、多くの人が思っていた筈です。
今や現実社会で使われる製品に組み込まれ、実用性の高いAI技術にまで進歩しています。テレビやインターネットのコマーシャルでも、AI搭載などという言葉が普通に出てきます。

AIが一番身近なのは家電製品で、よく知られているのは掃除用ロボットでしょう。円盤状の掃除機が床を走り回る姿を思い出す人も多い筈です。
室内を自動で掃除するだけでも便利ですが、ただ自動走行して掃除するだけではありません。AIには自動車の自動運転技術でも利用している空間認知機能を搭載しています。周辺の状態を認識して衝突を回避するだけでなく、走行した場所を記憶して何度も往復せず、落ちているゴミを検出しながら掃除するので効率良く掃除します。段差なども避けて落下を防止し、室内空間も学習して記憶するので使うほどに便利になっていきます。

次にAIが搭載されている身近なものはエアコンです。
温湿度を検知するのに加えて日射状況も把握し、部屋の断熱性なども赤外線で画像分析しながら、人の体感温度を予測して自動運転で快適性を制御しています。従来の設定温度に対するオンオフという、単純制御では得られない快適さを実現しました。もちろん自動車の分野は今や無人走行の実用テスト段階に入っています。

こうしたAI搭載製品の増加に伴い活躍の幅が広がっているのが、AIエンジニアです。AIエンジニアは、AIの特性を理解したうえで、ディープラーニングなどを用いてデータ解析やAIの開発などを行います。
Pythonをはじめとしたプログラミング言語やIoT、データサイエンス、統計学など、幅広い知識と専門性が求められるため、人材不足の状況が続いているものの、習得すれば幅広い分野での活躍が見込めるでしょう。